仙道や気功の良書で、内容がよくまとまっている本に、矢山利彦氏の「気の人間学」がある。
矢山利彦氏は現役医師であるが、医大生の頃から続けている密教修行に始まり、東洋医学、精神世界に強い関心があった。医師として心身相関の関係を研究している間に、小周天などを修めた。この本は、西洋医学を学んだ矢山氏によって、神秘的な「気」の修行(仙道修行)を分析し、小周天や大周天などを、誰でもより訓練しやすいように合理的にステージ別に編成することに成功している。これが、何よりも矢山氏の功績である。矢山式で小周天を練功すると、健康な人なら、約6ヶ月で達成できるという。そして、多くの人が、この「気」の取り扱いができるようになると、密教や、ヨガ、道教などの経典を、悟った人が読むように如実にわかるようになるのである。このように、「気」を合理的に取り扱う方法が書かれている点で、この本は、すごく画期的であり、他に類を見ない。小周天を独習していて、うまくいかない人には、うってつけの良書である。
気の人間学
そうそう、実際の小周天などの動作を見るには、次のDVDが必要となる。他のネットで販売されている怪しげな数々の小周天DVDとは一線を画す、すばらしい矢山氏のDVDは安心して学ぶことができる。
矢山式気功法 小周天 [DVD]