マンタク・チャ(謝明徳)師によると、ヒーリングタオには、小周天を何度も繰り返し、小周天に完璧に習熟した後、さらに上級者向けの瞑想法があるという。それは、否定的な感情エネルギー(五志)を、五行の相剋サイクルを使って、肯定的で有用な生命エネルギーに浄化・変換するというものだという。これは、小周天を修得した後の次の段階として学ぶ瞑想法である。これを、「五行帰一」という。
そのやり方は、体内の五行の顕現である五臓(心・肺・脾・肝・腎)のエネルギーを融合して一点に集め、生命のエッセンス(丹)に凝縮して、珠(パール)を形成する。このパールは、小周天の経脈(任脈・督脈)を循環し、循環しながら、星辰(北極星)、宇宙粒子、自然界からのエネルギーを吸収し、活性化する。さらに臓器、腺、五官(感覚器)、心(マインド)を強化し、浄化する。
つまり、天・地・人を表す3つのエネルギーが調和して働き、万物の存在を維持していることに気づくようになる。この本「五行帰一」は、タオの上級気功瞑想の基本と応用を、平易な語り口で解説している。また、宇宙と個人とのつながりを表す綺麗で精妙なイラストが多く使われている。これにより、英語圏の外国人にも一目で何をやっているのかがわかりやすい構成となっている。ただし、上級者向けの1冊!!
五行帰一