仙道分野で、高藤聡一郎と並び、もう一人の巨人は誰か?と問われれば、それは、タイ生まれの中国人、現在のユニバーサルタオ(旧名ヒーリングタオ)を率いるマンタク・チャ(謝明徳)師だろう。マンタク・チャ師は、タイ生まれの華僑であり、幼少より様々な道家の師につき、若くしてクンダリーニヨガや周天功をマスターし、幅広くタオの教義を習得した。後に、西洋医学を学び、その解剖学的所見を合わせて、ヒーリングタオ・システム(現在はユニバーサルタオに改名)を最初に生み出した。その第一の著作が「タオ 人間医学」(邦訳版)である。
第1章 タオの内丹術を概観する
第2章 気
第3章 徳
第4章 ヒーリング・ライト瞑想のためのエネルギー的準備
第5章 小周天に用いる経穴
第6章 基本的な小周天を開通する
第7章 大地のエネルギーと小周天
第8章 中空の力:大いなる自己のエネルギーと小周天
第9章 ハートを開く-神と小周天-
第10章 性エネルギーと小周天
第11章 天の気と小周天
第12章 要約
第13章 大周天と五大脈
第14章 タオとひとつになる-日々のトレーニングガイド-
第15章 問題解決ガイド
第16章 癒しのタオとヘルス・メンテナンス
特にこの本は、小周天の開通から大周天をメインとしており、個人と宇宙との関係にまで言及するタオの思想が、さまざまな豊富なイラストにて理解できるようになっている。ややもすれば、神秘的で難解な小周天を、英語圏の外国人にも最初からわかるように、非常に噛み砕いて説明している良書である。
タオ 人間医学