気内臓療法(Chi Nei Tsang(CNT)、チネイザン)とは、マンタク・チャ(謝明徳)師が公開したタオの伝統療法であり、身体の全組織から集まった有毒物が蓄積されている腹部領域に、易の八卦(坎・艮・震・巽・離・坤・兌・乾)を割り振り、手技とマッサージを用いて、直接働きかけ、内臓や腹部の緊張を解放し、有毒物を体から放逐する排毒療法のことである。
このチネイザンという排毒法は、デトックス(排毒)という言葉が話題になるよりも、はるか以前から存在するタオの伝統療法であり、腹部の八卦各領域に吸玉(カッピング、プハン)を置き、強力に排毒する吸玉療法と同じか、それ以上の排毒効果がある。
また、このチネイザンは、排毒だけでなく、身体の浄化、内臓強化、免疫系機能の改善、新陳代謝の強化を行うことが、排毒と同時にできるすばらしい療法でもある。この本「気内臓療法」は、そのやり方を初めてくまなく詳解したすばらしい良書である。世界21か国で出版され、米国でも大きく脚光を浴びた理由がよくわかる。チネイザンは、世界のリゾートホテルなどで受けることができる場所が多かったが、近年では、都内でも、排毒をメインとするヒーリングサロンなどで受けることができる。
気内臓療法
また、この本には、続編があり、その内容は、「風(ふう)の追撃」である。風(ふう)とは、各臓器に対応した病的なしつこい8つの邪気のことを指し、それを人間の体内から排毒する手技療法が語られている。特に治療家の人は必見である。このチネイザンを知らずして、排毒法は語れない。
気内臓療法 Ⅱ ~風(ふう)の追撃~