高藤氏が1992年に著した第10作目の著作である。房中術という題名から、通常はただのセックステクニックなどを想像するが、それはごく一部のことである。本来の房中術とは、仙道栽接派における気の強化方法の最奥義である。陽である男性原理と陰である女性原理を特殊な秘伝で合一させる。それを陰陽双修法と言う。この房中術の最奥義は、実はヨーロッパの西洋錬金術にも深く共通し、精神医学の巨人・ユングの主張とも符合すると高藤氏は実地で調べたことを元に述べている。マンタク・チャ(謝明徳)師のユニバーサル・タオの仙道でも、男女の双修法は重要な修行法であり、上級編に位置付けられている。神秘行がさらに奥深く理解できる上級者向けの著作である。
仙道錬金術 房中の法